日経平均1369円安の6万3290円、4日ぶり反落 それでも東証プライムは値上がり807・値下がり714 上位5銘柄で下げの約9割、アドバンテスト1社で468円
30日(金)の東京株式市場で、日経平均株価は前日比1369円36銭(2.12%)安の6万3290円11銭と4日ぶりに反落した。インテルとアマゾンが決算を受けて時間外取引で急落し、AI・半導体株に売りが集まった。一方でTOPIXの下げは0.95%にとどまり、東証プライムでは値上がりした銘柄の方が多かった。指数の大きな下げは、値段の高い数銘柄の分が大半だった。
日経平均は6万4344円37銭で始まり、10時53分には1948円05銭安の6万2711円42銭まで下げた(株探、ウエルスアドバイザー)。前引けは1639円69銭安で、後場は安値に近い水準でもみ合ったあと、取引の最後で下げ幅を縮め、終値は6万3290円11銭だった(株探、ウエルスアドバイザー)。安値からは約579円戻した形だ。TOPIXは38.21ポイント(0.95%)安の3965.07(株探、フィスコ、ロイター)。東証プライムの売買代金は8兆4659億円と膨らんだ(日経、ロイター)。
きっかけは米国の決算だ。日経によると、四半期決算を発表した米インテルが時間外取引で急落し、東京でもAI・半導体株が売られた。ロイターは、決算を発表したアマゾン・ドット・コムとインテルの時間外の急落が嫌気されたと伝えている。インテルの決算の中身(10〜12月期の売上高の見通しが市場予想を下回った)は、同日の速報記事と昼刊の記事にまとめた。昼に公表された日銀の決定(政策金利1.25%の据え置き)について、ロイターは「サプライズがなく株価は反応薄」と伝えた(4本目の記事)。
下げたのは一部の銘柄だ。アドバンテストは2170円(5.86%)安の3万4860円で(株探、Yahoo!ファイナンス)、株探の集計では日経平均の押し下げはアドバンテスト(−468.17円)がいちばん大きく、東京エレクトロン(−263.45円)、ソフトバンクグループ(−229.77円)、イビデン(−202.26円)、TDK(−101.13円)と続いた。業種別では33業種のうち16業種が上げ、空運(+5.12%)、海運(+3.94%)、陸運(+2.45%)、小売(+2.18%)が上位に並んだ。下位は非鉄金属(−5.82%)、電気機器(−3.78%)、ガラス・土石(−3.36%)で、電線の古河電気工業・フジクラなどAI向けの部材の銘柄にも売りが広がった(株探の業種別ランキング 15:35)。ファーストリテイリング(+124.59円)とコナミグループ(+116.13円)は日経平均を押し上げた(株探)。
中身を分けて読むと、市場全体が売られた日ではない。東証プライムの値上がりは807銘柄、値下がりは714銘柄で、上げた銘柄の方が多かった(日経、ロイター、ウエルスアドバイザー。株探の15:35の集計では804と712)。上位5銘柄の押し下げは計1264.78円で、下げ幅の約92%にあたり、残りの220銘柄の分は差し引き約105円安(前日の終値の約0.16%)にとどまる(株探の寄与度からヨリビケ計算)。日経平均の下落率(2.12%)はTOPIX(0.95%)の約2.2倍で、日経平均をTOPIXで割ったNT倍率は29日の16.15倍から15.96倍に下がった。前引けと比べると、上位5銘柄の押し下げは1369.99円から1264.78円へ約105円縮み、残りの銘柄の分も約270円安から約105円安へ戻った(昼刊の記事の値からヨリビケ計算)。午後は、半導体以外の銘柄の戻りの方が大きかったことになる。
この先は、取引終了後に決算を出した銘柄そのものが材料になる。東京エレクトロンは15時30分に今期の予想を初めて示し、キオクシアホールディングスは18時45分に決算を発表する予定(会社の発表、5本目の記事)。東京市場は11月3日(火)が文化の日で休みのため、週明けの取引は2日(月)だけで1日空く。来週は京セラ・住友商事(2日)、三菱商事・NTT(4日)、トヨタ自動車・ソニーグループ・任天堂(5日)などの決算が続く(株探の予定表)。
数字で見る
| 日経平均(10/30 終値) | 6万3290.11円(−1369.36円、−2.12%)、4日ぶり反落(株探、Yahoo!ファイナンス、日経、ロイター) |
|---|---|
| 日経平均の安値(10/30) | 10:53 6万2711.42円(−1948.05円)(株探、ウエルスアドバイザー) |
| TOPIX(10/30 終値) | 3965.07(−38.21、−0.95%)(株探、フィスコ、ロイター) |
| 東証プライム | 値上がり807・値下がり714・変わらず32、売買代金 8兆4659億円(日経、ロイター、ウエルスアドバイザー) |
| 日経平均の押し下げ(寄与度) | アドバンテスト −468.17円、東京エレクトロン −263.45円、ソフトバンクG −229.77円、イビデン −202.26円、TDK −101.13円(株探) |
| アドバンテスト(10/30 終値) | 3万4860円(−2170円、−5.86%)、日経平均への寄与 −468.17円(下げ幅の34.2%)(株探、Yahoo!ファイナンス) |
| 日経平均の押し上げ(寄与度) | ファーストリテイリング +124.59円、コナミグループ +116.13円(株探) |
| 業種別(大引け) | 上位 空運 +5.12%・海運 +3.94%・陸運 +2.45%/下位 非鉄金属 −5.82%・電気機器 −3.78%・ガラス土石 −3.36%(株探) |
| NT倍率(ヨリビケ計算) | 10/29 終値 16.15倍 → 10/30 前引け 15.95倍 → 10/30 終値 15.96倍 |
次に見るポイント
- 10/30(金)18:45:キオクシアHDの決算(会社の発表)。東京エレクトロンの決算と合わせて、週明けの半導体株の手がかり
- 11/2(月):週明けの東証。きょう日経平均を押し下げた上位5銘柄(アドバンテスト・東京エレクトロン・ソフトバンクG・イビデン・TDK)の動き
- 11/3(火):文化の日で東京市場は休み
- 11/2〜6:京セラ・住友商事・三菱商事・NTT・トヨタ自動車・ソニーグループ・任天堂などの決算(株探の予定表)
関連する動画
出典
- 株探「日経平均30日大引け=4日ぶり反落、1369円安の6万3290円」(寄与度、10/30 15:32)
- 株探「本日の【業種】騰落ランキング = 大引け」(10/30 15:35)
- フィスコ「日経平均大引け:前日比1369.36円安の63290.11円」(株探、10/30 15:34)
- 日本経済新聞「東証大引け 日経平均は4日ぶり反落 AI過剰投資懸念の再燃」(10/30)
- 日本経済新聞「日経平均終値1369円安 インテル急落、半導体関連が総崩れ」(10/30)
- ロイター「日経平均は4日ぶり反落、AI・半導体株が大幅安 日銀会合は反応薄」(10/30 16:18)
- ウエルスアドバイザー「日経平均は1369円安と4日ぶり大幅反落、プライム銘柄は値上がり多い=30日大引け」(10/30 15:49)
- 株探「来週の決算発表予定 三菱重、トヨタ、任天堂など (11月2日~6日)」(10/30 16:10)
神崎玲子 ・ 夕刊 16:13 ・ 2026年10月30日※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。









