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ヨリビケ- MARKET NEWS -
夕刊 | 決算 | 2026年10月30日 16:13

電気工事株に売り、トーエネック18%安・関電工13.7%安 上期は増益でも、トーエネックは7〜9月が減益、関電工は市場予想に届かず きんでんも自社の決算前に8.8%安

電気の工事を手がける会社の株が30日(金)に大きく下げた。29日に決算を出したトーエネック(1946)は394円(18.00%)安の1795円、30日の13時に決算を出した関電工(1942)は730円(13.70%)安の4598円で、どちらも年初来安値をつけた。4〜9月期はどちらも増益だったが、直近3か月の勢いや市場の予想との差が問われた。

動画:日経CNBC 公式チャンネル「【10月30日(金)東京株式市場】日経平均株価は反落 1369円安/インテル急落が直撃、イビデンはストップ安」 YouTube で見る
決算の発表を受けて下げた銘柄 騰落率(10/30)
トーエネック
-18.0%
関電工
-13.7%

トーエネックは中部電力系の電気工事会社だ(MINKABU PRESS)。決算短信によると、4〜9月期の売上高は1252億円(0.5%増)、営業利益は101億円(18.8%増)だった。ただ、MINKABU PRESS の計算では7〜9月の3か月の営業利益は51億円で前年同期より0.4%減り、フィスコは「横ばい」として、4〜6月期の47.6%増から大きく失速したと伝えた。会社の受注高(個別)の伸びも4〜6月期の31.5%増から上期で8.4%増に鈍った(フィスコ)。株価は1909円で始まり、10時32分に1765円まで下げた(株探)。

関電工は30日の取引時間中の13時に決算を出した。4〜9月期の売上高は3515億円(3.2%増)、営業利益は439億円(15.9%増)、経常利益は450億円(15.6%増)と増益で(決算短信)、7〜9月の3か月の経常利益も18.5%増えた(株探)。しかしアイフィス株予報によると、中間の経常利益は IFIS コンセンサス(458億円)を1.8%下回り、据え置いた通期の経常利益の予想905億円はコンセンサスを9.6%下回る水準だ。株価は朝は5279円とほぼ前日並みで始まり、発表直後の13時11分に4464円まで下げた(株探)。下げが決算への反応だったことは、この時刻からも分かる。

売りは同業にも広がった。同じ電気工事のきんでん(1944)は570円(8.82%)安の5894円で、安値は関電工の発表直後の13時12分(株探、Yahoo!ファイナンス)。きんでんの決算はその後の15時30分で、通期の経常利益の予想を960億円から1050億円に上げ、上期も会社の予想を上回った(決算短信、株探)。つまり、きんでんは自社の決算が出る前に、同業の決算につられて売られたことになる。業種別では建設業が1.73%下げ、下落率の上位はトーエネック・関電工・きんでんだった(株探)。電力設備の東光高岳も、14時ごろの決算発表のあと一時ストップ安となった(MINKABU PRESS)。

読み解くと、問われたのは「増益かどうか」より「勢いと期待との差」だ。トーエネックは上期で増益でも、直近3か月の営業利益は前年並みにとどまった。関電工は直近3か月も増益で、通期の営業利益の予想900億円に対する上期の進み具合は48.8%と半分近いが、会社は予想を上げず、市場の予想との差が残った(決算短信からヨリビケ計算、IFIS)。同じ日の夕方には、同業のきんでんが予想を上げた。市場が電気工事株をまとめて売ったのか、会社ごとに選んで売ったのかは、週明けの値動きで見えてくる。

この先は、11月2日(月)に、15時30分に予想を上げたきんでんの株価がどう受け止められるかが、業種全体の手がかりになる。トーエネックは11月9日(月)、関電工は11月12日(木)に半期報告書を出す予定だ(決算短信)。下期の受注と、通期の予想に対する進み具合(トーエネックは営業利益で42.4%)が見るポイントになる。

数字で見る

トーエネック(10/30 終値)1795円(−394円、−18.00%)、年初来安値(株探、Yahoo!ファイナンス)
関電工(10/30 終値)4598円(−730円、−13.70%)、安値 13:11 4464円、年初来安値(株探、Yahoo!ファイナンス)
きんでん(10/30 終値)5894円(−570円、−8.82%)、安値 13:12 5833円。決算は15:30(株探、Yahoo!ファイナンス)
トーエネック 4〜9月期売上高 1252億円(+0.5%)、営業利益 101億円(+18.8%)。7〜9月の営業利益 51億円(−0.4%)(決算短信、MINKABU PRESS)
関電工 4〜9月期売上高 3515億円(+3.2%)、営業利益 439億円(+15.9%)、経常利益 450億円(+15.6%)(決算短信)
関電工とコンセンサス中間の経常利益は IFIS コンセンサス 458億円を1.8%下回る。通期予想 905億円(据え置き)はコンセンサスを9.6%下回る(アイフィス株予報)
きんでん 通期の経常利益の予想960億円 → 1050億円(+9.4%)(決算短信、株探)
業種別(大引け)建設業 −1.73%、下落率の上位 トーエネック・関電工・きんでん(株探)
ヨリビケの見方関電工の上期の営業利益439億円は、据え置いた通期の予想900億円の48.8%にあたる。トーエネックは101億円で通期240億円の42.4%(決算短信からヨリビケ計算)。関電工の方が進み具合は速いが、アイフィス株予報が伝えたコンセンサスとの差(通期で9.6%)が残ったまま、予想は上がらなかった。

次に見るポイント

  • 11/2(月):きんでん(30日15:30に通期予想を上方修正)の株価と、電気工事株全体の動き
  • 11/9(月):トーエネックの半期報告書、11/12(木):関電工の半期報告書(決算短信)
  • 下期の受注高の伸び(トーエネックは上期で8.4%増、4〜6月期は31.5%増=フィスコ)

関連する動画

動画:(株)関電工 公式「社会を支える100年企業へ」(会社の紹介) YouTube で見る
この話題を伝えた動画今日の1分夕刊(10/30)神崎玲子

出典

神崎玲子 ・ 夕刊 16:13 ・ 2026年10月30日

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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