日経平均705円高の6万4659円、3日続伸 アドバンテスト1社で453円=上げ幅の約64% TOPIXは0.29%高にとどまる
29日(木)の東京株式市場で、日経平均株価は前日比705円28銭(1.10%)高の6万4659円47銭と3日続伸した(日経・株探)。前日に業績予想を引き上げたアドバンテストが6.01%上がり、1社で日経平均を453.07円押し上げた(株探の集計)。上げ幅の約64%にあたる。一方、TOPIXの上げは0.29%で、東証プライムでは値下がりした銘柄のほうがわずかに多かった。
神崎玲子 ・ 夕刊 16:15 ・ 2026年10月29日日経平均の終値は6万4659円47銭。朝から上げて始まり、前場に一時800円あまり上げたあと、韓国株の下げにつれて一時マイナスに沈み、後場に切り返した(株探の MINKABU PRESS)。安値は12時31分の6万3749円20銭(前日比205円安)、高値は14時19分の6万4831円29銭(同877円高)で、1日の値幅は約1082円あった(株探・Yahoo!ファイナンス)。TOPIXは11.57ポイント(0.29%)高の4003.28で、小幅に反発した(日経・Yahoo!ファイナンス)。
上げの中心はアドバンテスト(6857)だ。終値は3万7030円(+2100円、+6.01%)で、取引時間中には3万8120円まであった(株探・Yahoo!ファイナンス)。28日(水)の引け後に、2027年3月期の純利益の予想を6600億円から7415億円に引き上げ、上限2800億円の自社株買いも決めていた(会社の開示)。日経は、アドテストだけで日経平均を450円ほど押し上げたと伝え、株探の集計では寄与度は453.07円。2位の東京エレクトロン(+116.30円)、3位のソフトバンクグループ(+67.15円)と合わせると、上位3社で上げ幅の約90%になる(株探の寄与度からヨリビケ計算)。
流れを左右したのは海外の決算だ。日経によると、韓国サムスン電子が29日午前に出した7〜9月期決算の確報値を受けて韓国総合株価指数(KOSPI)が下げに転じると、日経平均も下げる場面があった。午後にKOSPIが下げ幅を縮めると、短期筋の先物買いも入った。日経は、アルファベットの7〜9月期決算でフリーキャッシュフローが2四半期続けて赤字だったことにも触れ、AI投資の採算を3月期決算の会社の中間決算で見極めたいという声を紹介している。
AIの需要は半導体の外にも広がった。データセンター向けの光ファイバーなどを手がける電線の株が上がり、古河電気工業(5801)は4.75%高の3065円、フジクラ(5803)は2.04%高の4195円だった(株探・Yahoo!ファイナンス)。株探の業種別ランキングでは、非鉄金属が+1.65%で33業種の4位、上昇率の上位に古河電が入った。業種で最も上がったのは銀行(+2.54%)で、証券・商品(+2.10%)、鉱業(+1.98%)が続いた。下げたのは8業種で、最下位は機械(−1.70%)、その次が電気機器(−1.16%)だった(株探)。
中身を分けて読むと、日経平均の上げの大半は数社の分だった。アドバンテストを除くと上げは約252円(+0.39%)で、TOPIXの+0.29%に近い。東証プライムの値上がりは734銘柄、値下がりは779銘柄で(日経・株探)、値上がりの割合は約47%。NT倍率(日経平均÷TOPIX)は16.15倍と、前日の16.02倍から上がった(ヨリビケ計算)。指数を動かしたのは一部の値がさの半導体株で、相場全体が同じように買われたわけではない、と読める。あす30日(金)は東京エレクトロンとキオクシアの決算があり、寄与度の大きい2社の数字が出る。
数字で見る
| 日経平均(大引け 15:30) | 6万4659円47銭(+705円28銭、+1.10%)3日続伸 |
|---|---|
| 日経平均の高値・安値 | 高値 6万4831円29銭(14:19)/安値 6万3749円20銭(12:31) |
| TOPIX(大引け) | 4003.28(+11.57、+0.29%) |
| 寄与度の上位 | アドバンテスト +453.07円、東京エレクトロン +116.30円、ソフトバンクG +67.15円(株探の集計) |
| アドバンテスト(6857) | 3万7030円(+2100円、+6.01%) |
| 電線株 | 古河電工 3065円(+4.75%)/フジクラ 4195円(+2.04%) |
| プライムの値上がり・値下がり | 734・779・変わらず38(日経・株探) |
次に見るポイント
- 10/30(金)東京エレクトロン・キオクシアの決算:寄与度の大きい2社の数字
- 10/30(金)日銀の金融政策決定会合の結果
- NT倍率(16.15倍)が続けて上がるか:日経平均とTOPIXの差
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