米10年債4.96%(米財務省)、低下幅は今年最大 WTIは99ドル台
米財務省の公表値で、10年債の利回りは22日に4.96%と、21日の5.13%から0.17ポイント下がった。株安の中で安全資産の国債が買われ、円も買われてドル円は156円台後半で終えた。一方、NY原油(WTI)は中東の緊張で2.39%高の1バレル99.47ドルだった。
日向かなえ ・ 朝刊 05:29 ・ 2026年10月23日
米財務省の公表値で、22日の10年債利回りは4.96%、2年債は4.65%(21日4.81%)、30年債は5.29%(同5.42%)と、短いものから長いものまでそろって下がった。10年債の1日の低下幅0.17ポイントは今年最大だった。ドル円は、フィスコによると22日のNY市場で157円35銭まで上げた後、156円79銭まで下げて終えた(CNBC は156.81円)。日本時間の22日17時は157円22〜24銭だった(日銀の市況、株探)。
フィスコによると、NY市場では最初、米国の新規失業保険申請件数が19.4万件と予想(20万件)より少なく、ドルが買われた。その後、フランスの政局・財政への不安や中東情勢の悪化への警戒から、円と米国債が買われた。年内のFOMCでの追加の利上げの見方が後退し、金利が下がったこともドル売りにつながったという。時事通信は、AI企業の巨額投資への懸念から安全資産に資金が流入したと伝えている。
原油は逆に上がった。NY原油(WTI)12月物の清算値は2.32ドル高の99.47ドル、北海ブレント12月物は4.35ドル高の113.17ドル(みんかぶ・Newsquawk・CNBC)。米国はサウジアラビアにある大使館の一部の職員に退避を命じ、株探(みんかぶ)によると、米国とイスラエルが11月の米中間選挙の後にイランへの攻撃を再開する計画を持っていると米紙が報じた。
燃料を多く使う航空会社には費用の重しになる。22日に決算を出したアメリカン航空は、7〜9月期の燃料費が19億ドル増え、10〜12月期も前年より約28億ドル多くなる見通しを示し、通期の赤字の見通しを広げた(株探)。それでも株価は旅行の需要の強さから2.98%高、サウスウエスト航空も好調な客単価の見通しで5.39%高だった(株探・Nasdaq)。化学のダウは、ポリエチレンの値上がりで包装材の部門が好調で4.71%高(株探)。原料高を製品の値上げで吸収できるかが、業種ごとの明暗を分けている。
今日23日(金)8:30には日本の9月の全国消費者物価が出る。総務省によると、8月は生鮮食品を除く総合が前年比1.7%、総合が1.9%上がった。原油高が電気・ガス代やガソリンを通じて物価に表れるかが焦点になる。来週は27〜28日(火・水)にFOMC、29〜30日(木・金)に日銀の金融政策決定会合がある。
数字で見る
| 米10年債利回り(米財務省、10/22) | 4.96%(10/21 5.13%、−0.17ポイント) |
|---|---|
| 米2年債/30年債(米財務省、10/22) | 4.65%/5.29%(10/21 4.81%/5.42%) |
| ドル円(10/22 NY) | 157円35銭〜156円79銭、156円79銭で終了(フィスコ)/156.81円(CNBC、NY16:48) |
| NY原油 WTI 12月物(10/22 清算値) | 99.47ドル(+2.32ドル、+2.39%、みんかぶ・Newsquawk) |
| 北海ブレント 12月物(10/22 清算値) | 113.17ドル(+4.35ドル、Newsquawk・CNBC) |
| 米新規失業保険申請件数(10/17の週) | 19.4万件(予想 20万件、前回 20万件。フィスコ・みんかぶ) |
| 日本の8月の全国消費者物価(総務省) | 生鮮食品を除く総合 +1.7%、総合 +1.9% |
次に見るポイント
- 23日(金)8:30 日本の9月の全国消費者物価(8月は生鮮食品を除く総合 +1.7%)
- 27〜28日(火・水)FOMC、29〜30日(木・金)日銀の金融政策決定会合
- 11月3日(火)の米中間選挙を前にした中東情勢と原油価格
出典
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