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速報 | 日本株

日経平均、前場703円安 下げの9割は東エレクなど4社 上がった銘柄の方が多い

22日の東京市場で日経平均株価は、午前の取引を前日比703円81銭安の6万3917円43銭で終えた。押し下げたのは東京エレクトロンなど半導体・AI関連の4社で、合計は下げ幅の約9割。東証プライムでは、値上がりした銘柄の方が値下がりした銘柄より多かった。

神崎玲子 ・ 特集 11:50 ・ 2026年10月22日
日経平均、前場703円安 下げの9割は東エレクなど4社 上がった銘柄の方が多い
画像:ヨリビケ(AI生成)

日経平均は9時15分に前日比9円高(共同通信)と、前日の終値近くで始まった。9時半すぎに下げ幅が200円を超え、11時すぎに6万4000円を割り、前引けは703円81銭安(−1.09%)の6万3917円43銭だった(共同通信、株探)。一方で東証プライムの値上がりは776銘柄、値下がりは718銘柄、変わらずは53銘柄で、33業種のうち20業種が上昇した(株探)。指数は1%下げたが、市場全体が売られたわけではない。

指数を押し下げた銘柄は限られる。株探の寄与度によると、1位は東京エレクトロン(8035)で239.68円、次いでアドバンテスト(6857)181.23円、ソフトバンクグループ(9984)134.30円、AI向けの半導体パッケージ基板を手がけるイビデン(4062)81.71円、フジクラ(5803)33.58円。東京エレクトロンなど半導体の製造装置の株は、米ラムリサーチが21日の引け後に出した10〜12月の売上見通しの幅が広く、時間外で下げたことを受けて売られた(トレーダーズ・ウェブ)。米テスラは同じ21日の決算で、2026年の設備投資の見通しを「250億ドル超」から「約200億ドル」に下げた。7〜9月の設備投資は47億ドルで、LSEG集計の市場予想75億ドルを下回り、株価は時間外で約2%安となった(ブルームバーグ)。株探(MINKABU PRESS)は、テスラの設備投資の引き下げと原油高を嫌って、ナスダック100先物が11時27分時点で1.00%安になったと伝えている。

海外からの重しは2つある。1つは中東だ。21日、イエメンのフーシ派がサウジアラビアの複数の場所を攻撃し、国営石油会社アラムコの油田ではドローンの破片で2人が死亡した(サウジ国営通信がエネルギー省の発表として報道、ロイター)。米国はサウジの公館の一部の外交官と家族に退避を命じた(ロイター)。北海ブレント原油は22日のアジアの時間帯に1バレル110ドル前後へ上がった(ロイター、Vibiznews)。もう1つは韓国だ。総合株価指数(KOSPI)は11時30分時点で2.22%安(株探)、SKハイニックスとサムスン電子は3%近く下げた。韓国銀行はこの日、政策金利を3.00%に据え置いたが、今年と来年の成長率が8月の見通し(3.3%、2.9%)を「かなり上回る」とし、追加の利上げの可能性を残した(ソウル経済、中央日報)。

上がった側にも目を向けると、業種別の1位は保険(+2.05%、東京海上・SOMPOなど)で、サービス、鉱業、空運が続いた(株探)。値下がりの上位は非鉄金属、ガラス・土石、銀行。非鉄金属には、AIデータセンター向けの光ファイバーなどで買われてきたフジクラが入る。日経平均を押し上げた1位はリクルート(6098)の49.05円で、ファーストリテイリング17.80円、ベイカレント15.84円、ソニーグループ13.82円、トレンドマイクロ13.52円が続いた(株探)。原油高の中でも、鉱業と空運がそろって上昇の上位に入った。

この先は、まず後場(12時30分〜15時30分)で、4社の下げと値上がり銘柄の多さがどう変わるかが見どころになる。米国では22日の取引で、時間外で下げたテスラとラムリサーチが通常の取引でどう動くか。日本の金融政策は10月29日・30日の日銀の金融政策決定会合(30日に展望レポート)、韓国は11月の韓国銀行の会合が次の節目で、ソウル経済の調査では専門家の9割が11月の利上げを予想している。

数字で見る

日経平均 前引け(10/22 11:30)6万3917.43円(−703.81円、−1.09%)(共同通信・株探)
東証プライム(前引け)値上がり 776/値下がり 718/変わらず 53、33業種中20業種が上昇(株探)
押し下げ上位4社(寄与度)東エレク −239.68円、アドテスト −181.23円、SBG −134.30円、イビデン −81.71円(株探)
4社の合計−636.92円=下げ幅の約90%(フジクラを加えた5社で約95%)(ヨリビケ計算)
テスラの2026年の設備投資の見通し250億ドル超 → 約200億ドル。7〜9月は47億ドル(予想75億ドル、LSEG)(ブルームバーグ)
KOSPI(10/22 11:30)/韓国の政策金利5608.10(−2.22%)(株探)/3.00%で据え置き(ソウル経済・中央日報)
北海ブレント原油(10/22 9:34)1バレル 110.11ドル(+1.2%)(ロイター)
ヨリビケの見方日経平均は700円下げたが、東証プライムでは上がった銘柄(776)が下がった銘柄(718)より多く、33業種のうち20業種が上昇した。押し下げは東エレク・アドバンテスト・ソフトバンクG・イビデンの4社で計636.92円と下げ幅の約9割、フジクラを加えた5社で約95%になる(株探の寄与度からヨリビケ計算)。前場の下げは、市場全体の売りではなく、AI・半導体の値がさ株に集中している。

次に見るポイント

  • 10月22日(木)15:30:大引け。4社の押し下げ幅と、値上がり・値下がりの銘柄数がどう変わるか
  • 10月22日(木)夜(米国時間22日):時間外で下げたテスラ・ラムリサーチが通常の取引でどう動くか
  • 10月29日(木)・30日(金):日銀の金融政策決定会合。30日に展望レポート
  • 11月:韓国銀行の次の会合。追加の利上げがあるか(ソウル経済の調査では専門家の9割が利上げを予想)

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。