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速報 | 日本株

GMOインターネット、GPUに261億円投資 時価総額の17%、北海道石狩に拠点

GMOインターネット(4784)は19日の取引終了後、エヌビディアの最新GPU「B300」を載せたサーバー最大116台と、それを置くデータセンターを北海道石狩市に造るため、約261億円を投じると発表した。19日終値での時価総額1,554億円の約17%にあたる。米コアウィーブの借金への不安でAIクラウド株が売られた週に、国内勢は投資を続ける形になった。

日向かなえ ・ 特集 07:55 ・ 2026年10月20日
GMOインターネット、GPUに261億円投資 時価総額の17%、北海道石狩に拠点
画像:ヨリビケ(AI生成)

19日15時31分の適時開示によると、取締役会で決めた取得資産は「NVIDIA B300搭載サーバー 最大116台」とデータセンターの設営工事を含む付帯設備一式で、取得価額は約261億円(予定、周辺設備を含む)。所在地は北海道石狩市、取得は2027年8月から順次。理由は、GPUを時間貸しする「GMO GPUクラウド」の提供状況と需要を見たためとしている。2026年12月期の連結業績への影響は「軽微」という。株探も20日朝の注目ニュースで同じ内容を伝えている。

背景には、この事業の稼働の高さがある。同社の4〜6月期の決算資料によると、2025年12月に提供を始めたB300サーバー25台は2026年1〜3月期に全台を提供し、4〜6月期は「90%以上の高稼働率」だった。決算説明会の質疑で伊藤正社長は、稼働率が50%に届いていなかった2025年前半と比べて状況が変わり、「以前よりは自信を持って投資できる」と述べている。投資の決定は2025年8月の25台(22億円)、2026年4月の42台(69億円)、8月の64台(101億円)と続き、今回が4回目で最も大きい。

波及は思わぬところにも出ている。伊藤社長は同じ質疑で、メモリーが市場で不足してGPUサーバーの値段に反映されていることや為替により、調達コストが「大きく上がって」いると説明した。開示の金額を台数で割ると、1台あたりは2025年8月の約0.88億円から、2026年4月は約1.64億円、8月は約1.58億円になっている(今回の261億円はデータセンターの工事を含むので、同じ比べ方はできない)。メモリーの値上がりは半導体メーカーには追い風だが、GPUを買って貸す側には費用の増加になる。

お金の出し方も注目点だ。同社は公募増資で202億円を集めたが、伊藤社長は8月の質疑で、増資分は「ほぼ使い切りました」とし、今後は借入や社債で調達しながら次の投資につなげると述べた。自己資本比率が高いので借入の余力はまだ多いとも説明している。先週はコアウィーブが借入とリース約519億ドル(6月末、同社の10-Q)を抱えることへの不安から株と社債が売られており、AIクラウドを借金で広げる事業への市場の目は厳しくなっている。

この先は、20日の東京市場で株価がこの発表をどう受け止めるか、11月13日に予定される7〜9月期決算で、GPUクラウドの稼働と償却費、資金の調達方法がどう示されるかが焦点になる。同社は決算資料で、42台を2026年10〜12月期以降、64台を2027年4〜6月期以降に順次提供する予定としている。伊藤社長は次の投資ではエヌビディアの次世代品「Rubin」を買うことになるだろうとも述べていた。

数字で見る

今回の投資(10/19 適時開示)B300搭載サーバー 最大116台+石狩市のデータセンター設営工事など 約261億円(予定)。取得は2027年8月から順次
これまでのB300の投資決定(決算資料)2025年8月 25台・22億円/2026年4月 42台・69億円/2026年8月 64台・101億円
株価(10/19 終値、株探)510円(+5円、+0.99%)。時価総額 1,554億円。PTSは22:50時点で512円
2026年12月期の会社予想(決算資料)売上高 820億円、営業利益 94.6億円。1〜6月は売上高412億円・営業利益47.6億円で進捗50%
B300の稼働(決算資料)最初の25台は2026年1〜3月期に全台提供、4〜6月期は稼働率90%以上
資金(決算資料・質疑)公募増資で202億円を調達、GPUクラウドへの投資に197億円を計画。社長「ほぼ使い切りました」、今後は借入や社債
ヨリビケの見方開示と決算資料の数字からヨリビケが計算すると、今回の約261億円は19日終値の時価総額1,554億円の16.8%、今期の会社予想の売上高820億円の31.8%、営業利益94.6億円の約2.8倍にあたる。B300への投資決定は4回で最大247台、金額は合計約453億円(22+69+101+261億円。今回分はデータセンターの工事を含む)。一方、コアウィーブの借入とリース約519億ドルは、1ドル=158.55円(19日のNY終値)で約8.2兆円で、今回の261億円はその約0.3%。国内のGPUクラウドは米国勢と比べて桁が2つ以上小さい規模で、少しずつ積み増している。

次に見るポイント

  • 10/20(火)9:00 東京市場でのGMOインターネット(4784)の値動きと出来高
  • 11/13(金)予定 7〜9月期決算:GPUクラウドの稼働率、償却費、借入や社債による調達の有無
  • 2026年10〜12月期以降 B300 42台の提供開始(決算資料の予定)、2027年4〜6月期以降 64台
  • 2027年8月〜 今回の116台と石狩のデータセンターの取得開始。次の投資で「Rubin」を選ぶか
  • コアウィーブなど米AIクラウド株と社債の動き(国内のGPUクラウド関連の見られ方に関わる)

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。