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速報 | 米国株

スーパーマイクロ、7〜9月の売上は計画の約1.3倍 時間外で約15%高

AI向けサーバー大手の米スーパー・マイクロ・コンピューターは20日(米国時間)、7〜9月期の暫定の売上高が185億〜195億ドルになったと発表した。8月に示した見通し(145億〜155億ドル)を中央値で約27%上回り、粗利益率も見通しを上回った。株価は時間外取引で約15%上がり、21日の東京市場ではAI向けの部品をつくる銘柄に買いが広がった。

御堂聡一 ・ 特集 11:48 ・ 2026年10月21日
スーパーマイクロ、7〜9月の売上は計画の約1.3倍 時間外で約15%高
画像:ヨリビケ(AI生成)

会社が米証券取引委員会(SEC)に出した発表文によると、9月30日に終わった7〜9月期(同社の会計年度では2027年度の第1四半期)の売上高は185億〜195億ドルの見込みで、8月の見通し145億〜155億ドルを大きく上回った。理由は「AIプラットフォームの需要が増えたため」としている。粗利益率は12.0〜12.5%の見込みで、見通しの10.4〜10.8%を上回った。こちらは主に顧客と製品の組み合わせによるという。数字は監査を受けていない暫定値で、正式な決算は11月3日(米国時間、日本時間4日朝7時)に発表する。ロイターによると、市場予想の売上高は152億3000万ドル(LSEG調べ)だった。

スーパーマイクロは、エヌビディアなどのAI半導体を組み込んだサーバーを、データセンターを持つ企業に売っている。1年前の7〜9月期の売上高は50億ドル、粗利益率は9.3%だったので、売上は1年で3倍を大きく超える規模になった。一方で、粗利益率は直前の4〜6月期の17.5%よりは低い。8月の時点で会社自身が、この四半期の利益率は下がると見込んでいたことになる。前の週には、AI企業の借金への不安からAIクラウドのコアウィーブ株が1週間で25%下げるなど、AI関連株が売られていた。

株価は20日の通常取引を32.47ドル(1.15%高)で終えたあと、発表を受けて時間外取引で上がり、米東部時間の午後8時前には37.51ドルと終値より約15.5%高かった(Yahoo Finance)。ロイターは発表の直後の時点で11.3%高と伝えている。同じサーバーをつくるデルとヒューレット・パッカード・エンタープライズも時間外で上がった(ロイターによると3.5〜4.9%高)。

波及は日本の部品メーカーにも出た。21日の東京市場の前引けでは、AI向け半導体のパッケージ基板をつくるイビデン(4062)が4.8%高、データセンター向けの光ファイバーを手がけるフジクラ(5803)が4.2%高、サーバーなどに大量に使われる積層セラミックコンデンサーの太陽誘電(6976)が4.1%高、メモリーのキオクシアホールディングス(285A)が3.2%高だった(Yahoo!ファイナンスのデータ、11時30分)。フィスコは、スペースXの決算とスーパーマイクロの発表で米AI企業の好業績への期待が国内の関連株に広がったとの見方を伝えている。日経平均は11時時点で1025円高(株探)、前引けでは748円高(Yahoo!ファイナンス)と、上げ幅は朝より縮んだ。

この先の注目は11月3日(日本時間4日朝)の正式な決算だ。暫定値の幅の中に収まるか、10〜12月期の見通し、そして8月に示した2027年度(2026年7月〜2027年6月)の通期の売上見通し650億〜720億ドルをどうするかが焦点になる。AI関連では、22日朝(日本時間)にテスラの7〜9月期決算も控えている。

数字で見る

7〜9月期 売上高(暫定)185億〜195億ドル(会社発表、10/20)
8月時点の見通し145億〜155億ドル(会社発表)
市場予想152億3000万ドル(LSEG調べ、ロイター)
粗利益率(暫定)12.0〜12.5%(見通し10.4〜10.8%、4〜6月期17.5%、前年同期9.3%)
前年同期(2025年7〜9月)の売上高50億ドル(会社発表)
株価(10/20 米国時間)終値32.47ドル(+1.15%)→ 時間外37.51ドル(約+15.5%、Yahoo Finance)
東京の前引け(10/21)イビデン+4.8%、フジクラ+4.2%、太陽誘電+4.1%、キオクシア+3.2%(Yahoo!ファイナンス)
ヨリビケの見方暫定の売上高の中央値190億ドルは、前年同期の50億ドルの約3.8倍で、会社が8月に示した通期の見通しの中央値685億ドルの約28%を最初の四半期だけで占める。粗利益率は4〜6月期の17.5%から下がるが、中央値どうしで粗利益の額を計算すると約23億3000万ドル(190億ドル×12.25%)で、4〜6月期の約19億4000万ドル(111億ドル×17.5%)より約2割多く、8月の見通しの中央値で計算した約15億9000万ドル(150億ドル×10.6%)より約46%多い。

次に見るポイント

  • 11/3(米国時間)=日本時間11/4朝7時の正式な決算で、暫定値の幅に収まるか
  • 同じ発表での10〜12月期の見通しと、通期650億〜720億ドルの見通しを変えるか
  • 10/21(米国時間)の通常取引で、時間外の上げがどこまで残るか、デルなど同業の動き
  • 10/22朝(日本時間)のテスラ決算と、東京のAI部品株(イビデン・フジクラ・太陽誘電など)の動き

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。