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速報 | 米国株

米半導体株、出だしは反発 ゴールドマンはコアウィーブを「買い」に格上げ

19日の米国市場は、先週大きく下げた半導体株が取引開始直後から買い戻され、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は日本時間22時47分時点で2.78%高。ゴールドマン・サックスは、先週25%下げたコアウィーブの投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた一方、目標株価は139ドルから106ドルに下げた。18日夜と19日昼の記事で伝えたAI関連の借金への不安の続報で、東京市場の半導体株は、この反発の前に取引を終えている。

御堂聡一 ・ 特集 22:48 ・ 2026年10月19日
米半導体株、出だしは反発 ゴールドマンはコアウィーブを「買い」に格上げ
画像:ヨリビケ(AI生成)

ゴールドマン・サックスのアナリスト、ガブリエラ・ボルヘス氏は米国時間19日、コアウィーブ(CRWV)の投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた(TipRanks、MarketBeat)。目標株価は139ドルから106ドルに下げたが、16日(金)の終値61.39ドルより約73%高い水準だ。同社株は取引開始前に一時7%超上げ(TipRanksによると65.95ドル)、取引が始まった後の日本時間22時47分時点では3.28%高の63.41ドル(Yahoo Finance)。同じ朝、JPモルガンのハーラン・スー氏もインテルの判断を「アンダーウェイト(売りに相当)」から「中立」に引き上げ、インテル株は同時点で5.73%高の95.00ドルだった(TipRanks、Yahoo Finance、MarketBeat)。

格上げの理由について、ボルヘス氏は、市場がコアウィーブの資金調達のコストを大きく見すぎていると説明している(TipRanks)。同社の社債(無担保)の利回りは13.5〜15%まで上がっているが、新しい資金の多くは設備を担保にした借入で、借入金利の平均の上昇は1〜2ポイントにとどまるとみる。また、計算用の設備の需給がきついため、1メガワットあたりの年間の売上が今後2年で伸び、投資家は設備の稼ぐ力の上方修正の大きさを見落としている、という見方だ。インテルについてJPモルガンは、株価が6月の高値から約36%下がり、目標株価85ドルに近づいたことで「損得の釣り合いがとれてきた」とした。ただし、サーバー用CPUの市場シェアは77%から53%に下がり、さらに下がるとみている(TipRanks)。

市場全体では、取引開始後の日本時間22時47分時点で、ナスダック総合指数が1.03%高、S&P500が0.49%高、ダウ平均は0.25%安(Yahoo Finance)。半導体ではAMDが4.40%高、マイクロン・テクノロジーが4.09%高、TSMC(米国預託証券)が1.16%高、エヌビディアは0.76%高と、上げ幅に差がある。SOXは16日まで8営業日続けて下げ、先週1週間(9日→16日)で11.4%安だった(Yahoo Financeの終値、ZeroHedge)。米10年国債の利回りは5.10%前後で、先週の水準から大きくは動いていない(Yahoo Finance)。

日本への波及では、19日の東京市場は米国の反発より前に取引を終えている。東京エレクトロン(8035)は2.63%安の1万350円、アドバンテスト(6857)は0.23%安の3万4450円、ソフトバンクグループ(9984)は2.00%安の4845円で引けた(Yahoo!ファイナンス、16日終値との比較)。米国の半導体株とAIクラウド株が19日の取引をどこで終えるかが、20日の東京の半導体株の出発点になる。なお、今回の2つの格上げは、どちらも目標株価を上げたものではない。ゴールドマンはコアウィーブの目標を下げ、JPモルガンのインテルの目標85ドルは16日の終値89.85ドルを下回っている。

この先、まず見るのは米国の取引終了(日本時間20日朝5時)で、SOXが9営業日ぶりに上昇して終えるかどうか。今週は米国時間21日(日本時間22日朝)にメタとテスラの決算があり、AI向けの設備投資の計画や資金の手当てについて何を語るかが注目される。国内では22日16時にディスコ、28日15時30分にアドバンテストが4〜9月期の決算を発表する(各社のIRカレンダー)。インテルの決算は米国時間29日の予定(TipRanks)。米連邦公開市場委員会(FOMC)は27〜28日に開かれる。

数字で見る

SOX(フィラデルフィア半導体株指数)16日終値 11,137(8営業日続落、週間 −11.4%)→ 19日 22:47時点 11,447(+2.78%)
コアウィーブ(CRWV)16日終値 61.39ドル(週間 −25.2%)→ 19日 22:47時点 63.41ドル(+3.28%)
ゴールドマン・サックスの判断中立 → 買い。目標株価 139ドル → 106ドル(16日終値より約73%上)
インテル(INTC)JPモルガンが アンダーウェイト → 中立(目標85ドル)。19日 22:47時点 95.00ドル(+5.73%)
主な指数(19日 22:47時点)ナスダック総合 +1.03%、S&P500 +0.49%、ダウ −0.25%
半導体の個別(19日 22:47時点)AMD +4.40%、マイクロン +4.09%、TSMC(ADR) +1.16%、エヌビディア +0.76%
東京の半導体関連(19日終値)東京エレクトロン −2.63%、アドバンテスト −0.23%、ソフトバンクG −2.00%
ヨリビケの見方ヨリビケの計算では、SOXは19日22時47分時点で、先週1週間の下げ幅(1,435ポイント)の約22%を取り戻したにすぎず、10月6日の高値13,218からはまだ約13%低い。コアウィーブも10月6日の終値91.72ドルより約31%低い。また、今回の2つの格上げは「目標株価を上げた」のではなく、「株価が下がったので判断を引き上げた」形だ。ゴールドマンはコアウィーブの目標を約24%下げ(139→106ドル)、JPモルガンのインテルの目標85ドルは格上げ前の終値89.85ドルより約5%低い。どちらも、先週の下げで株価と目標の差が変わったことが判断を動かしている。

次に見るポイント

  • 日本時間20日朝5時 米国の取引終了。SOXが9営業日ぶりに上昇して終えるか、コアウィーブが上げを保つか
  • 20日 東京市場の東京エレクトロン・アドバンテスト・ソフトバンクGの寄り付き
  • 米国時間21日(日本時間22日朝) メタとテスラの決算。AI向けの設備投資と資金の手当て
  • 22日16時 ディスコ、28日15時30分 アドバンテストの4〜9月期決算
  • 27〜28日 FOMC。米10年国債の利回り(5.10%前後)の動き

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。