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ユニクロ、11月10日から感動ジャケットなど値上げ 秋冬は平均4%

ユニクロは11月10日から「感動ジャケット」など11商品の値段を上げ、靴下のまとめ買いの割引もやめる。会社は原材料と物流の費用の上昇、円安を理由に挙げ、2026年秋冬の商品全体では平均で約4%の値上げになる。日経平均への影響が大きいファーストリテイリングの株価は20日の午前、一時1.7%高まで買われた。

御堂聡一 ・ 特集 11:49 ・ 2026年10月20日
動画:FNNプライムオンライン:ユニクロ 秋冬物11商品を値上げへ 11月10日から ソックスまとめ買いも終了 YouTube で見る

WWDJAPANによると、ユニクロは16日に公式サイトで価格の改定を告知し、19〜20日に日経・読売・FNNなどが相次いで伝えた。11月10日から、感動ジャケットは6990円から7990円に、感動パンツは3990円から4990円になる。50色ソックスは1足290円から390円に上がり、「4足990円」「3足990円」のまとめ買いも終わる。日経によると、値上げは国内のユニクロだけが対象で、12月以降も秋冬の商品の値上げを続けるが、会社は「品目数は限定的」としている。

背景には費用の上昇がある。日経によると、ユニクロは生産や物流の効率化で費用の上昇を吸収してきたが、急な円安で価格に転嫁せざるを得なくなった。7月の決算発表では岡崎健CFOが、秋冬の一部商品で値上げせざるを得ないとして、平均で4%弱の値上げを示していた。9月にもキッズのウォームイージーパンツやウルトラストレッチレギンスパンツの値段を上げ、ネット通販の送料や裾上げなどのサービス料金も引き上げている。共同通信によると円相場は20日午前も1ドル=158円台半ばで推移しており、輸入する衣料品の費用には重荷が続いている。

株価の反応は限られた。日経によると、ファーストリテイリングの株価は20日10時35分に前日比1250円(1.69%)高の7万5100円を付けた。ただし日経平均が前引けで404円安と続落するなか上げ幅は縮み、Yahoo!ファイナンスによると午前の終値は前日比220円(0.30%)高の7万4070円だった。決算では、2026年8月期の連結の営業利益が7431億円(前の期比31.7%増)と過去最高で、国内ユニクロ事業の売上収益は1兆848億円(5.7%増)、事業利益は1960億円(8.1%増)だった(流通ニュース、セブンティーツー)。

波及は衣料品の店だけにとどまらない。国内最大の衣料チェーンの値上げは、ほかの衣料品の店が値段を上げやすくなるかどうかの目安として見られやすい。衣料品の値段は消費者物価にも含まれ、23日には9月の全国消費者物価が発表される。日銀は29〜30日の会合で物価の基調を議論する予定で、植田総裁は19日、基調物価が2%に「かなり近い」と述べている(ヨリビケの19日の記事)。円安による費用の上昇が身近な商品の値段に出てきていることは、日銀の判断材料の一つにもなる。

この先の注目は、値上げの後も客足が保たれるかどうかだ。9月の国内ユニクロの既存店売上高は前年同月比10.8%増で、客単価が11.3%増と伸びをけん引した(ファーストリテイリングの10月2日の発表を伝えたビジネスジャーナル・WWDJAPAN)。11月10日の値上げの後、11月上旬に出る10月の月次、12月上旬に出る11月の月次で、客数と客単価がどう動くかが確かめどころになる。

数字で見る

感動ジャケット(11/10から、WWDJAPAN・読売)6990円 → 7990円
感動パンツ(同)3990円 → 4990円
50色ソックス(同)1足 290円 → 390円、4足990円のまとめ買いは終了
秋冬の商品全体(日経・WWDJAPAN)平均で約4%の値上げ。12月以降も一部の商品で値上げ
ファーストリテイリング株(10/20、日経・Yahoo!ファイナンス)10:35 7万5100円(+1.69%)→ 前引け 7万4070円(+0.30%)
9月の国内ユニクロ既存店(会社発表、10/2)売上高 +10.8%、客単価 +11.3%
2026年8月期(会社発表、10/8)連結の営業利益 7431億円(+31.7%)、国内ユニクロの事業利益 1960億円(+8.1%)
ヨリビケの見方報道された値段からヨリビケが計算すると、11月10日の値上げ率は感動ジャケットが約14.3%、感動パンツが約25.1%、50色ソックスの1足が約34.5%。まとめ買いの終了を含めると、50色ソックス4足は990円から1560円へ約57.6%、3足990円の靴下は1170円へ約18.2%上がる。秋冬全体の平均は約4%なので、値上げは定番の人気商品に集中している形だ。9月の既存店は売上高が10.8%増、客単価が11.3%増で、ここから計算すると客数は約0.5%減と横ばいに近い(ビジネスジャーナルの「客数0.5%減」と一致)。値上げの前から、売上の伸びは客数より1人あたりの買い物の金額でつくられていた。決算の数字から計算すると、国内ユニクロ事業の売上に対する事業利益の割合は約18.1%(1960億円÷1兆848億円)。

次に見るポイント

  • 23日(金)8:30:9月の全国消費者物価。衣料品を含む物価の伸び
  • 29〜30日:日銀の金融政策決定会合。基調物価が2%に達したと判断するか
  • 11月上旬:国内ユニクロの10月の月次(客数と客単価)
  • 11月10日:値上げの実施。12月以降に追加される値上げの品目
  • 12月上旬:11月の月次。値上げ後の客足

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。