特集 | 株の教科書
株の教科書 第1回「寄り付き・引け」 始値と終値はどう決まる?東証の1日と板寄せ、クロージング・オークション
株のニュースによく出る言葉を、1回に1つずつ教科書のように学ぶ「株の教科書」。第1回は、ヨリビケの名前のもとになった「寄り付き」と「引け」。東京証券取引所の1日の流れと、最初と最後の値段の決まり方をまとめた。
日向かなえ ・ 特集 12:59 ・ 2026年10月17日東京証券取引所で株の売り買いができるのは、午前の部(前場)が9時〜11時半、午後の部(後場)が12時半〜15時半。合わせて立会時間という。2024年11月5日に、取引の終わりが15時から15時半に延びた。
寄り付きは、その日最初に売り買いが成立することで、その値段が始値だ。取引所が注文を受け付けるのは朝8時からで、証券会社には夜のうちでも注文を出しておける。9時までに集まった注文を、いちばん多く成立する1つの値段で一度に突き合わせる。これを板寄せという。9時以降は、注文が来るたびに1つずつ成立する(ザラバ)。夜のうちの米国市場や為替、決算などのニュースは、朝の始値にまとめて反映される。
引けは、その日最後の取引で、その値段が終値だ。前場の終わりが前引け、後場の始まりが後場寄り、1日の最後が大引け。東証は15時25分に売買を止め、5分間は注文だけを受け付け、15時30分に板寄せで終値を決める。これがクロージング・オークションで、最後の値段が駆け込みの注文で大きく振れないようにするためのしくみだ。
終値は、ニュースの「前日比」、日経平均やTOPIXの終値、翌日に動ける値幅(ストップ高・ストップ安)の基準、国内株の投資信託の基準価額などに使われる。始値・高値・安値・終値の4つは四本値と呼ばれ、終値はその日の代表の値段だ。
数字で見る
| 前場 | 9:00〜11:30 |
|---|---|
| 後場 | 12:30〜15:30(2024年11月5日から) |
| 注文の受付 | 朝8:00から(午後は12:05から) |
| 寄り付き | その日最初の取引。値段は始値 |
| 引け(大引け) | その日最後の取引。値段は終値 |
| クロージング・オークション | 15:25〜15:30に注文だけを受け付け、15:30に板寄せ |
ヨリビケの見方寄りと引けは、市場の1日の始まりと終わり。ヨリビケの朝刊(6:30)は寄り付きの前に夜の材料を、昼刊(12:15)は前場の動きを、夕刊(16:30)は大引けのあとの結果と企業の発表を伝える。
次に見るポイント
- 朝の始値が前日の終値からどれだけ離れて始まるか
- 15:25〜15:30のクロージング・オークション
- 次回 株の教科書 第2回「株価」
出典
※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。



