なぜここまで下げた? アドテスト・東エレク・SBGの3社で下げ幅の6割
日経平均の下げ幅1713円のうち、アドバンテスト・東京エレクトロン・ソフトバンクグループの3社だけで1062円、約6割を占めた(株探の寄与度からヨリビケ計算)。TOPIXの下げ率は1.14%と日経平均(2.65%)の半分以下で、株価の高い少数の銘柄が指数を大きく押し下げた。
御堂聡一 ・ 夕刊 16:10 ・ 2026年10月22日
株探の大引けの集計では、日経平均へのマイナス寄与度はアドバンテスト(−446.60円)、東京エレクトロン(−359.02円)、ソフトバンクグループ(−256.47円)、イビデン(−121.63円)、キオクシアホールディングス(−64.77円)の順だった。アドバンテストは2070円(6.01%)安の3万2370円、東京エレクトロンは710円(6.99%)安の9450円、ソフトバンクグループは317円(6.86%)安の4305円(Yahoo!ファイナンス・株探)。アドバンテストと東京エレクトロンは、日経平均と同じく15時30分の終値がこの日の安値だった。
差が生まれた理由は指数の計算の仕方にある。日経平均は225銘柄の株価をもとにした指数で、株価の水準が高く指数の中での比重が大きい銘柄が動くと、それだけで大きく動く。一方、TOPIXは東証の幅広い銘柄を時価総額に応じて組み入れた指数で、一部の銘柄の影響は小さい。この日の東証プライムの値下がりは821銘柄で、全体の約53%(日経・株探)。全面安というより、AI・半導体の主力株に売りが集中した形だった。
売買も主力株に集まった。アドバンテスト1社の売買代金は約4639億円と、東証プライム全体(約7兆569億円)の6.6%にあたる(Yahoo!ファイナンス・株探・日経の値からヨリビケ計算)。ソフトバンクグループは前日21日に日経平均を55.02円押し上げていたが(株探)、この日はその4倍超の256円を押し下げた。半導体の検査装置のアドバンテスト、製造装置の東京エレクトロンには、米ラムリサーチ株の時間外での下落が重荷になった(日経)。
売りは周辺にも広がった。ICパッケージ基板のイビデンは9.49%安の8598円、半導体メモリーのキオクシアHDは6.77%安の1万2595円(Yahoo!ファイナンス・株探)。株探の値下がり率ランキングでは、SCREENホールディングスやハーモニック・ドライブ・システムズなど半導体製造装置関連が上位に並んだ。一方、プラス寄与度はリクルート(+33.37円)、トレンドマイクロ(+19.72円)、ベイカレント(+13.99円)、ソニーグループ(+11.63円)、中外製薬(+10.42円)の順で(株探)、人材・ITサービスやセキュリティ、医薬品の銘柄が指数を支えた。
AI・半導体の主力株の決算は来週に集中する。アドバンテストは28日(水)15時30分、東京エレクトロンは30日(金)に4〜9月期の決算を発表する予定だ(各社のIRカレンダー)。日経平均とTOPIXの動きの差が縮むかどうかは、こうした値がさ株が決算で何を示すかに左右されやすい。
数字で見る
| マイナス寄与度 上位3社(株探、大引け) | アドテスト −446.60円/東エレク −359.02円/SBG −256.47円(計 −1,062.09円) |
|---|---|
| マイナス寄与度 4位・5位(株探) | イビデン −121.63円/キオクシアHD −64.77円 |
| アドバンテスト(6857)終値(10/22) | 32,370円(−2,070円、−6.01%)=この日の安値、売買代金 約4639億円 |
| 東京エレクトロン(8035)終値(10/22) | 9,450円(−710円、−6.99%)=この日の安値 |
| ソフトバンクグループ(9984)終値(10/22) | 4,305円(−317円、−6.86%) |
| 下げ率(10/22) | 日経平均 −2.65%/TOPIX −1.14% |
| プラス寄与度 上位(株探) | リクルート +33.37円、トレンドマイクロ +19.72円、ベイカレント +13.99円 |
次に見るポイント
- 28日(水)15:30 アドバンテストの4〜9月期決算(会社のIRカレンダー)
- 30日(金)東京エレクトロンの4〜9月期決算(会社のIRカレンダー)
- 日経平均とTOPIXの下げ率の差(22日は2.65%と1.14%)と、NT倍率(15.74)の動き
出典
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