なぜ日経平均だけ1.09%安? 3社で555円押し下げ、TOPIXは0.28%安
22日前場の日経平均の下げ率は1.09%と、TOPIXの0.28%の約4倍だった。株探の寄与度の集計では、東京エレクトロン・アドバンテスト・ソフトバンクグループの3社だけで日経平均を555円押し下げた。株価の高い少数の銘柄が、指数の動きを大きく左右した。
桐生レオン ・ 昼刊 11:51 ・ 2026年10月22日
株探の前引けの集計では、日経平均へのマイナス寄与度は東京エレクトロン(−239.68円)、アドバンテスト(−181.23円)、ソフトバンクグループ(−134.30円)、イビデン(−81.71円)、フジクラ(−33.58円)の順だった。東京エレクトロンは前日比474円(4.67%)安の9686円、アドバンテストは840円(2.44%)安の3万3600円、ソフトバンクグループは166円(3.59%)安の4456円で前場を終えた(Yahoo!ファイナンス・株探)。プラス寄与度はリクルート(+49.05円)、ファーストリテイリング(+17.80円)、ベイカレント(+15.84円)、ソニーグループ(+13.82円)、トレンドマイクロ(+13.52円)の順だった(株探)。
差が生まれた理由は、指数の計算の仕方にある。日経平均は225銘柄の株価をもとにした平均で、株価の水準が高く指数の中での比重が大きい銘柄が動くと、それだけで大きく動く。これに対しTOPIXは、東証の幅広い銘柄を時価総額に応じて組み入れた指数で、一部の銘柄の値動きが全体に占める影響は小さい。この日は東証プライムの値上がり(776)と値下がり(721)がほぼ同数で、市場全体はそれほど売られていなかったが、日経平均への寄与の大きい銘柄に売りが集中した。
AI・半導体株が売られた理由について、日経は、米メタ・プラットフォームズの決算で巨額のAI投資による財務の悪化を感じさせる内容が示され、21日に買われたAI関連株に売りが出たと伝えた。株探は、メタが議決権のない種類株を発行してAI事業の資金を調達する方針を示したものの、東京ではAI・半導体やデータセンター関連株の買いにはつながらなかったとした。アドバンテストは9時3分に3万4980円(1.57%高)まで上げてから下げに転じ、東京エレクトロンは前場の高値(1万125円)でも前日終値(1万160円)に届かなかった(Yahoo!ファイナンス)。
売りは半導体の本体だけでなく周辺にも広がった。株探の値下がり率ランキングでは、データセンター関連としてレゾナック・ホールディングス(−8.7%)や第一工業製薬(−7.9%)、さくらインターネット(−5.9%)が並んだ。光ファイバーなどデータセンター向けの電線を手がけるフジクラも3.82%安で、日経平均を33.58円押し下げた(株探)。
AI・半導体の主力株の決算は来週に集中する。アドバンテストは28日15時30分、東京エレクトロンは30日に4〜9月期の決算を発表する予定だ(各社のIRカレンダー)。日経平均とTOPIXの動きの差が縮むかどうかは、こうした値がさ株の動きに左右されやすい。
数字で見る
| 日経平均/TOPIX 前引けの下げ率(10/22) | −1.09%/−0.28%(約3.8倍、ヨリビケ計算) |
|---|---|
| マイナス寄与度 上位(株探、前引け) | 東エレク −239.68円、アドテスト −181.23円、SBG −134.30円 |
| マイナス寄与度 4位・5位(株探) | イビデン −81.71円、フジクラ −33.58円 |
| プラス寄与度 上位(株探) | リクルート +49.05円、ファストリ +17.80円、ベイカレント +15.84円 |
| 東京エレクトロン 前引け(10/22) | 9,686円(−474円、−4.67%)、高値 10,125円 |
| アドバンテスト 前引け(10/22) | 33,600円(−840円、−2.44%)、高値 34,980円(9:03) |
| ソフトバンクグループ 前引け(10/22) | 4,456円(−166円、−3.59%) |
次に見るポイント
- 22日(木)後場 東京エレクトロン・アドバンテスト・SBGの3社の寄与度がどこまで縮むか
- 28日(水)15:30 アドバンテストの4〜9月期決算
- 30日(金)東京エレクトロンの4〜9月期決算(会社のIRカレンダー、時刻は未記載)
出典
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