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朝刊 | 決算

メタ売上26%増、訴訟費用で営業益37%減 議決権のない新株で実質2分割へ

メタ・プラットフォームズの7〜9月期は、売上高が26%増の646億100万ドルで市場予想を上回った。10代の心の健康をめぐる訴訟の費用98億9000万ドルを計上し、営業利益は37%減った。同時に議決権のない新しい株(C株)をつくり、1株につき1株を配ると発表した。株価は時間外取引で上げた。

日向かなえ ・ 朝刊 05:28 ・ 2026年10月22日
メタ売上26%増、訴訟費用で営業益37%減 議決権のない新株で実質2分割へ
画像:ヨリビケ(AI生成)
メタ 7〜9月期の売上高 646億ドル(前年比)
+26%
時間外の取引で上昇

メタが SEC に出した決算発表によると、売上高は646億100万ドル(前年同期512億4200万ドル)で、このうち広告が630億6100万ドル(26%増)。広告の表示回数は10%増、1件あたりの単価は14%上がった。アプリ群を毎日使う人は9月平均で36億4000万人(3%増)。営業利益は129億8800万ドル(37%減)、営業利益率は20%(前年40%)。純利益は98億6000万ドル、1株利益は3.83ドルで、前年同期(1.05ドル)は税金の大きな費用で利益が小さかった。

営業利益が減ったのは、8月に52の州司法長官と結んだ合意による費用だ。10代の心の健康とSNSをめぐる訴訟で最大約185億9000万ドルを払う内容で、7〜9月期に98億9000万ドルを費用にした。メタによると、これを除くと営業利益は228億8000万ドル、1株利益は7.40ドルになる。株探(みんかぶ)によると、市場予想は売上高633億3000万ドル、1株利益3.57ドルだった。10〜12月期の売上高の見通しは730億〜760億ドルで、みんかぶの予想(735億7000万ドル)を範囲に含む。

AIへの投資は膨らみ続けている。7〜9月期の設備投資は349億1000万ドルと前年同期(193億7400万ドル)の1.8倍で、営業キャッシュフロー(327億9000万ドル)を上回り、フリーキャッシュフローは21億2000万ドルのマイナスだった。2026年の設備投資の見通しは1350億〜1450億ドルで、下限を従来の1300億ドルから引き上げた。2027年も「積極的に投資を続ける」としている。データセンターの投資は日本企業にも関わる。フジクラは8月7日の4〜6月期決算で、データセンター向けの光部品の需要拡大を情報通信事業の伸びの理由に挙げ、売上高は50.1%増えた。21日の東京市場でもフジクラは上げた(株探)。

C株は、取締役会が独立取締役による特別委員会の全会一致の勧告を受けて承認した。2027年1月19日(火)に効力が生じ、その後、A株・B株1株につきC株1株を配る。メタは、配当の後のA株の株価は「2対1の株式分割」の影響を映す見込みだとしている。C株に議決権はなく、資金調達・従業員の報酬・買収などに使う。ザッカーバーグCEOとは、受け取るC株の8割を売るときは同じ数のA株・B株も売るなどの合意を結び、議決権を減らさずにC株だけを売ることはできないようにした。

株価は21日の通常取引で0.47%高の697.52ドル。株探によると、決算の発表後は時間外で721.96ドル(3.50%高、日本時間5:24)まで上げた。メタは、仮想現実などのリアリティ・ラボ部門の赤字が2026年は180億〜190億ドル、2027年は約150億ドルに縮むとの見通しも示した。株探によると、28日(米国時間)にはマイクロソフトやアルファベットの決算が出る。

数字で見る

売上高(7〜9月期)646億100万ドル(+26%、メタ発表)/市場予想 633億3000万ドル(みんかぶ)
営業利益129億8800万ドル(−37%)/訴訟費用 98億9000万ドルを除くと 228億8000万ドル
1株利益3.83ドル(前年 1.05ドル)/訴訟費用を除くと 7.40ドル
設備投資(7〜9月期)349億1000万ドル(前年 193億7400万ドル)/フリーキャッシュフロー −21億2000万ドル
2026年の設備投資の見通し1350億〜1450億ドル(従来 1300億〜1450億ドル)
10〜12月期の売上高の見通し730億〜760億ドル(市場予想 735億7000万ドル、みんかぶ)
株価(10/21)終値 697.52ドル(+0.47%、Nasdaq・株探)/時間外 721.96ドル(+3.50%、日本時間5:24、株探)
ヨリビケの見方訴訟費用を除いた営業利益(228億8000万ドル)は前年同期の205億3500万ドルより11.4%多い。7〜9月期の設備投資は売上高の54%にあたる。1〜9月の設備投資(858億2400万ドル)から逆算すると、通年の見通しに届くには10〜12月期だけで約492億〜592億ドルが要る(メタの発表からヨリビケ計算)。

次に見るポイント

  • 22日(木)9:00 東京市場:フジクラなど光ファイバー・電線株の反応
  • 28日(水)米国時間 マイクロソフト・アルファベットの決算:データセンター投資の計画
  • 2027年1月19日(火)C株の効力発生と、配当の基準日・支払日(取締役会が後日決める)
この話題を伝えた動画今日の1分朝刊(10/22)日向かなえ

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。