日経平均、407円安の6万4916円で反落 一時1492円安から7割戻す
19日の東京市場で日経平均株価は前週末比407円59銭(0.62%)安の6万4916円70銭と反落した。前週末の米国でAI・半導体株が売られた流れを受けて朝方に1492円下げたが、午後にかけて買い戻しが入り、最大の下げ幅の約7割を取り戻して取引を終えた。
御堂聡一 ・ 夕刊 16:12 ・ 2026年10月19日日経平均は9時16分に6万3831円78銭(1492円51銭安)まで下げ、取引時間中としては約1か月ぶりに6万4000円を割り込んだ(株探・ロイター・時事通信)。前引けは790円安の6万4534円03銭だったが、後場に下げ幅を縮め、取引終盤には6万5000円台に戻す場面もあった(日経)。大引けは前引けより382円67銭高い水準で、東証プライムの売買代金は約6兆7835億円と、日経によると約1か月ぶりの低水準だった。値上がりは621銘柄、値下がりは873銘柄(日経・ロイター・株探)。
朝の売りの背景は16日(金)の米国市場だ。ロイターによると、AI向けクラウドの米コアウィーブ株が再び急落し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3.8%下げた。日経は、コアウィーブの社債利回りの上昇をきっかけにAI投資への懸念があらためて意識されたと伝えている。ロイターは、米国の原油先物(WTI)が一時1バレル100ドル台に上がったことも投資家を慎重にさせたとしている。
下げ渋った理由について、日経は、6万4000円割れを押し目とみた海外の短期筋による株価指数先物の買い戻しを挙げ、韓国総合株価指数(KOSPI)が朝安の後に上げに転じたことも支えになったとしている。ロイターは時間外取引の米株価指数先物の堅調さを指摘した。東京海上アセットマネジメントの若山哲志氏は、コアウィーブと大手クラウド各社とでは「稼ぐ力が異なる」との認識が広がってきているのではないか、との見方を示した(ロイター)。
株探の集計では、大引けで日経平均を押し下げたのは東京エレクトロン(141.58円)、ファーストリテイリング(139.97円)、ソフトバンクグループ(80.10円)の順だった。前引け時点で押し下げの首位だったアドバンテストは、大引けでは17.26円まで縮んだ。押し上げはリクルートホールディングス(35.90円)、ベイカレント(18.37円)、キオクシアホールディングス(15.93円)が上位で、日経によると商社株の上げも目立った。
この先は、21日(米国時間)のメタとテスラ、22日のディスコ、28日のアドバンテストの決算で、AI向け投資の見通しが改めて示される。東京海上アセットマネジメントの若山氏は、企業決算や日米の中央銀行の会合をこなすなかで業績の土台が崩れていないと確認できれば、ここ数日の下げは持ち高の調整だったと整理されるのではないかとみている(ロイター)。
数字で見る
| 日経平均 終値(10/19 15:30) | 64,916.70円(前週末比 −407.59円、−0.62%) |
|---|---|
| 日経平均 安値(10/19 9:16) | 63,831.78円(−1,492.51円、−2.28%=ロイター) |
| 日経平均 前引け(10/19 11:30) | 64,534.03円(−790.26円)。後場に382.67円戻す |
| 東証プライム(10/19 大引け) | 値上がり621・値下がり873・変わらず58、売買代金 約6兆7835億円(日経・ロイター) |
| 押し下げ上位(大引け、株探) | 東京エレクトロン −141.58円/ファーストリテイリング −139.97円/ソフトバンクG −80.10円 |
| 押し上げ上位(大引け、株探) | リクルート +35.90円/ベイカレント +18.37円/キオクシア +15.93円 |
| 米コアウィーブ(10/16) | 11.9%安(時事通信)、SOX −3.8%(ロイター) |
次に見るポイント
- 21日(米国時間)引け後 メタとテスラの7〜9月期決算(AI向け設備投資の計画)
- 22日(木)ディスコ、28日(水)アドバンテストの決算
- 29〜30日 日銀の金融政策決定会合(30日に展望レポート)
出典
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