コアウィーブ、金曜11.9%安・週間25%安 借入で設備をまかなう仕組みに不安 アンソロピックの上場評価にも見直しの報道
AI向けクラウドの米コアウィーブ(CRWV)の株価は16日、11.91%安の61.39ドルで終え、1週間で25.2%下げた。データセンターの設備を借入でまかなう仕組みへの不安が、社債と株の両方に広がった。同じ週、ロイターはAI開発のアンソロピックの上場で企業価値を引き下げる検討が出ていると伝えた。
日向かなえ ・ 朝刊 05:44 ・ 2026年10月19日コアウィーブの株価は16日に61.39ドルで終え、前日から11.91%下げた(Yahoo Finance・stockanalysis)。9日の終値82.08ドルからの1週間の下げは25.2%で、6日の91.72ドルからは約3分の1が消えた(ヨリビケ計算)。14日には1日で15.46%下げていた。
コアウィーブは、エヌビディアの半導体を大量に買ってデータセンターを作り、AI企業に計算能力を貸す会社だ。設備の多くを借入でまかなっている。ROIC.aiなどによると、同社の2032年満期の社債の利回りは10月初めの約13.4%から15%を超える水準に上がり、債券市場から返済への不安が示された。同社のイントレーターCEOは社内向けの文書で、受注残で返済をまかなえるとの考えを示したと報じられている。
不安は同業にも広がった。AI向けクラウドのネビウスは16日に12.18%下げて週間で25.2%安、データセンター事業を広げるオラクルは16日に4.64%安、週間で9.3%安だった(Yahoo Finance・stockanalysis の終値からヨリビケ計算)。借入でAIの設備を増やす企業が、そろって売られた形だ。
AI開発側の企業価値にも疑問が出ている。ロイターは15日、関係者4人の話として、11月に予定されるアンソロピックの新規株式公開(IPO)をめぐり、既存や参加を検討する投資家の一部が、企業価値を約1.5兆ドルに引き下げることを検討していると報じた。それまでの想定は約2兆ドルだった。同社は7〜9月期の売上高が前の四半期より45%多い168億ドルだったと投資家に説明したが、4〜6月期(116億ドル)までの伸びより鈍ったことが理由とされる。
AIの設備投資は、半導体だけでなく、電力・送電設備、冷却、データセンター向けの不動産などにも広がる。資金の出し手が慎重になれば、こうした分野の受注にも響きうる。21日(米国時間)のメタの決算で示される設備投資の計画が、次の手がかりになる。
数字で見る
| コアウィーブ 終値(10/16) | 61.39ドル(−11.91%) |
|---|---|
| 1週間の騰落(10/9→10/16) | 82.08ドル → 61.39ドル(−25.2%、ヨリビケ計算) |
| 10/14 の騰落 | −15.46%(65.78ドル) |
| 2032年満期の社債の利回り | 約13.4%(10月初め)→ 15%超(ROIC.ai など) |
| ネビウス/オラクル(10/16) | −12.18%/−4.64%(週間 −25.2%/−9.3%、ヨリビケ計算) |
| アンソロピックのIPOの企業価値(ロイター) | 想定 約2兆ドル → 一部投資家が約1.5兆ドルを検討 |
| アンソロピックの7〜9月期売上高(ロイター) | 168億ドル(前期比 +45%) |
次に見るポイント
- 21日(米国時間)メタの決算で示される設備投資の計画
- コアウィーブの社債の利回りと、新たな資金調達の発表
- 11月に予定されるアンソロピックのIPOの条件
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